なんでもよくおぼえてる

人生はからっぽである

沈黙が草の表面を走るとき

わたしには野心も欲望もない
詩人であることは わたしの野心ではない
わたしなりのひとりでいるしかたにすぎない  

ペソア詩集』(思潮社

雨が降って、朝がきたのに、まだ暗いような日曜日。布団に入ったまま、新聞をひきよせ、本を手繰り寄せ、もくもくと読む。結局、そんなふうにして昼まで過ごす。こんなにゆっくりしたのは何日ぶりだろう。
夕方から家を出て、大江橋の京阪駅構内に出来たという天牛堺に行ってみる。均一価格が高く(この日はたしか3000円だったか)、それから週を追うごとに、4000、5000とあがっていくようで、なんと高級古書店だ。何も買わず、ジュンクペソアの詩集を買って、四ツ橋のネスパでワイン定食を食べて帰る。
トミーフラナガンを聴く。