なんでもよくおぼえてる

人生はからっぽである

2009-01-01から1年間の記事一覧

Let’s get on board 

午前6時、カラスの鳴き声で目が覚めた。時間を確かめてもう一度寝て、田辺聖子と一緒に気球に乗って空に浮かぶ、という夢を見て、また、7時過ぎにマンションの裏の寺の鐘が鳴って、目が覚めた。そんなに寒くないが、惰性でカーディガンを羽織って、玄関に新…

枝豆のみどり、葡萄のブルー

さっき、本の整理をしながらラジオを聞いていたら、角田光代の『いつも旅のなか』から、モンゴルに旅したときのエッセイを中島朋子が朗読していて、わたしも「なんにもないウランバートル」のどこかに立ってみたくなった。そして久しぶりに、角田光代の書い…

エルザッツ

8月13日から今日まで、夏休みだった。もうすぐ、それも終わる。 休みの尻尾につかまっているような、最終日の今日は、家で身辺整理をしていた。昼ごはんに、素麺を茹で、昨日つくった茄子の煮浸しを冷たくしておいたのを食べてから、近所のコーヒーショップ…

来た道にすいこまれる

午前5時起床。MDに録音しておいた、先週分の『世界の快適音楽セレクション』を聞きながら、朝ごはん(たまご焼き、ちりめん山椒、インスタントの若布スープに葱を加えたもの、きゅうりの漬物、ほうじ茶)をこしらえて食べ、シーツを洗濯し、シャツにアイロン…

いつもとおなじように

朝、目覚めて起きると、台所で茶をわかす。やかんに水を張って、沸騰するまでガス台の前でじっと待つ。その間、特別なことがないかぎりはたいてい、NHKFMの「バロックの森」を聴いている。「今日もいい一日でありますように」と、番組が終わる頃、湯が沸騰す…

わたしの中心にあるのは愛だ

昨夜、終電で帰ってきて、ぶらぶらと夜道を歩いていたら、シャワシャワと小出しにしたシャワーのような、雨に降られた。気温の高さのせいか、適度に温められていて、白ワインをひとりで1本飲み干している火照った身には、すこし生ぬるかった。 帰りの電車で…

何も約束するな

どう扱っていいか、よくわからなくなってきた、この、とても日記とはよべないようなもの。雲間から晴れ間。しかし、雨も降る。風に乗って、雨粒が顔に当たった。降ると思っていなかったので、傘を持たず出かけたのは、失敗だった。何ヶ月ぶりかで髪を切った…

慎み深く照らし給え

私は完璧であったことはありませんが、私は現実なのです。 『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』 昼すぎ、雨が降ってきた。暗くなったと思ったら、ベランダに雨の音。洗濯物を軒下へ入れようとサッシを開けたら、ベランダ用つっかけの横に、ジャガイモ…