なんでもよくおぼえてる

人生はからっぽである

甘く熟した果実を

出勤時、ひどい雨に降られる。ザンザカザンザカ雨粒が落ちてきて、これではさすがに片道40分も歩けない。会社に着く頃には、服のままプールに飛び込んだ人みたいになるだろう。
雨は、午前中の間降ったり止んだりを繰り返し、午後からは、今にも悪魔が降臨してくるような真っ黒い暗雲が立ち込めたりしたが、その雲は雨を降らさず、湿気とともに西へ西へと逃げ、夕方からはすごく涼しくなった。
給料日なので、帰りに書店に寄る。特に欲しいものもないのだが、給料日なので何か買いたい。『暮しの手帖』を購入し、『図書』10月号をもらって、来月の岩波文庫新刊をふむふむとチェックし、中村和恵氏の『アボリジニとしてのわたし』を読む。アボリジニについて、いろいろ調べてみたいと常日頃から思ってはいるが、なかなか手が回らない。知りたいことが多すぎて、でも、その分量に時間と頭がついていかない。
空堀商店街で、厚揚げ、こんにゃく、豊水梨を3個買う。バナナも欲しかったが、なかった。最近、バナナは品切れが多い。善男善女がバナナダイエットに勤しんでいるせいかと思われるが、全く迷惑な話である。痩せるために、一生懸命バナナを食べる必要がどこにあるのか。
夕食。昨日の秋刀魚の残り1枚と、もやしと豚肉の生姜蒸し、厚揚げとえのきの味噌汁、きゅうりの糠漬け、ビール。
ジョアン・ジルベルトを聞きながら(久しぶりだ!)、ヴァルダー・ベンヤミン『図説 写真小史』をパラパラと読む。