なんでもよくおぼえてる

人生はからっぽである

遠回りして帰ろう

気持ちよく晴れた。陽気に誘われ外をふらふら散歩したいが、気が重い仕事が待っているので、会社には行きたくない。
ISOって、いったい何やねん。自分に最も似つかわしくない業務ではないかと思うが、誰もやる人がいなくて、ボーッとしているわたしにお鉢がまわってきたみたいで、何がなにやらよくわからないまま、先月からこれに関わっている。監査に2時間かかり、なんでわたしここにいるんやろう、と思い続けたまま、何となく無事に終わった。どこにいても、そこが自分の居場所だという気が全然しない。
帰りは、ふらふらと歩いて帰った。そんなに寒くはなく、首に巻いたスカーフが暑いくらいだった。ブルース・チャトウィン『どうして僕はこんなところに』を読みたい気分だ。家に帰ったら探そう、見つけられるだろうか、あの横積みされた本の中から。しかし、本当に読みたいのは、まだ読んだことのない『ソングライン』だ。早急に手に入れたいが(安価で)、どこに売っているのだろうか。
有機野菜の店で、空心菜とバナナ、豆腐とあげ、レモンとリンゴ、台所の洗剤とスポンジを買う。夕食は、空心菜の香味炒めと豆腐と揚げと水餃子のスープ。これからは基本的に夕食は、一汁一菜で献立を組み立てようと思う。
タイガースはヤクルトに呆然自失の逆転負け。開いた口がふさがらぬ。
母は無事に退院したとのこと。良かったねえ、と電話しておく。子供をやるのをやめられないのは、いつまでも自分が大人になれないからだろうか。