なんでもよくおぼえてる

人生はからっぽである

訓練を用意すること

半休をもらう。昼の12時まで仕事をして、退社。特に理由はない、晴れていて気持ちがよかったし、仕事するのが嫌だっただけだ。
昼食に、堺筋本町の洋食屋さんで、ジャーマンオムライスというのを食べる。ケチャップ味のオムライスにデミグラスソースをたっぷりかけてオーブンで焼いてある。熱々をハフハフ食べる。店の人も勘定を間違えてくれたし。勘定表では950円で、1000円札を出しているのに、お釣を150円くれる。どう計算してもおかしいので、そう言って返そうとしたのだが、いやこれでいいんです、と言い張られるので、強く言わずそのまま出てきた。サービスだったのだろうか、もしかして。
浮いたお金で、平岡珈琲店に入り、珈琲とドーナツ。ドーナツはカリカリの揚げたで、とても美味しかった。店のテレビで昼下がりのワイドショーを観る。普段、テレビを全く観ないので、店に入った時に偶然目にする番組は、くだらなさが新鮮だ。
中之島まで散歩して、梅田で靴下(1300円)と、古本屋でバルガス=リョサ『緑の家』(新潮文庫)、近所のワイン屋でキャンティを購入し、家に帰る。夜は、北海道から届いた豚さがり。一頭の豚から少ししかとれない貴重な部位だとのこと。一緒に、キャベツやピーマン、たまねぎ、もやし、きのこ類などたくさん野菜も焼く。
夜、母に電話。今日は病院の日で、注射一本してもらったとのこと。また、入院の日が近づいている。来週の今頃は病院にいるのかと思ったら嫌やわ、と泣き声で言うので、でも再来週の今頃はもう家に帰ってるやん、と言い返すと、まそらそやけど、と言って黙った。とにかく前をむくことだ。