なんでもよくおぼえてる

人生はからっぽである

欲を減らすか、持ち物を増やすか

休日。いつもと同じ午前6時に起床し、掃除洗濯など家事をバタバタと片付ける。手や足を一度止めたら、そこで今日一日が弛んでしまうように思う。だから、リズムを保ちつつ、休まず体を動かし続ける。洗濯を干しながら、次の洗い物のことを、キッチンで洗い物をしながら、掃除機をかける手順のことを考える。そうしているうちに、少しづつ、部屋がキレイになっていく。
出かける用意をして、大家さんに家賃を持って行く。あ、あのあの、と大家さん。大家さんはたぶん60歳前半で、見るからに善人だが、話が長い。あ、あの、からがまた長い。わたしは急いでいるから、今日は話を聞く暇がない。しかし、善人を無碍にはできない。あ、あのあの、あの…、と数回繰り返して、セシールのカタログ、見ますか?何でか知らんけど、毎月わたしのところに来るもんで…、と大家さんは、少し照れくさそうに言った。わたしはセシールで買い物はしないので、丁寧に断った。断られてからも、大家さんは照れくさそうだった。
京阪電車に乗って、母の病院へ行く。かなり元気そうである。昼食時間に間に合ったので、一緒にご飯を食べる。わたしは持参したおにぎりをほうばる。たとえ、病院でも、美味しいものは美味しい。
愚痴を聞いたり、居眠りしたり、看護婦さんと喋ったりして、夕方まではいた。少し期待していたのだが、ドクターには会えず。がっかり。
京阪、東福寺駅掲示板に書いてあった今日の名言は、ベンジャミン・フランクリンの言葉だった。

幸せになるには2つの方法がある。欲を減らすか、持ち物を増やすかだ

なるほどね。
大阪に戻って、いろいろ買い物して散財してしまった。夜は、カレーライス。食後にチーズとクラッカー、赤ワインを少し飲む。