なんでもよくおぼえてる

人生はからっぽである

勤労感謝の日

休日。勤労感謝の日に感謝。 布団の中で散々ダラダラしてから起きて、洗濯機3回まわして、風呂掃除と、レンジまわりの拭き掃除。いい天気で、空にはぽっかり白い飛行船。写真を撮ってみると、空に餅が浮かんでいるみたいに見えた。 近所のワイン屋が一周年記…

ソウル・トレイン

晴れ。出遅れて電車で。土曜日なので、比較的空いている。 サラ・ウォーターズ『夜愁』(創元推理文庫)を読んで行く。なぜか、わたしはこの小説が好きなのだ。どうにもならない何かを諦めるには、どうしたらよいのだろう。もがくしかないのか。唇をかみしめ…

風に髪がからむので

少し、寒さやわらぐ。仕事帰りに、髪を切りに行く。予約の時間になるまで、南堀江の公園近くの喫茶店に入り、フリーペーパーを読む。昼休みに紀伊国屋でもらってきた『青春と読書』と『scripta』。フリーペーパーは読んだらすぐ処分すること。そうし…

『生活』

お稽古が休講のため、肥後橋のギャラリーに島尾伸三『生活』の写真展を観にいく。そこで販売されていた『禁産趣味者宣言』を購入。ばかばかしさを徹底して追求したコラージュ集で、島尾伸三の真骨頂という感じがする。ガラクタは宝だ。 『生活』の中で、一番…

カーテンから大根足

今年一番の寒さ、らしい。すきま風のせいで、家中のガラス戸ががたがた揺れる。やはり築30数年のマンションは、機密性の低さがすごい。部屋がとにかく寒くて寒くて、家の中でもマフラーを巻いている。 休日で、朝から黒門市場に買出しに行く。いつもは夜、19…

くちびるに木枯らし

去年の日記によると、去年も11月18日に木枯らし一号が吹いたそうだ。なるほどね。何でも書いておくものだ。 昼、夕方、夜と、時間が経つにつれて、どんどん寒くなって行った。帰り道、御堂筋に吹きつけてくる風は相当強く、冷たかった。 夕食には、野菜たっ…

一貫性のない不安

会議である。午前中にひとつ、午後15時くらいからもうひとつ、18時からあとひとつ。何の議題か忘れたわ、ばかばかしい。 父の誕生日が近いので、パタゴニアでダウンを買う。父のものだが、わたしが試着してみる。ぴったりだが、意味はあまりない。メンズのサ…

沈黙が草の表面を走るとき

わたしには野心も欲望もない 詩人であることは わたしの野心ではない わたしなりのひとりでいるしかたにすぎない 『ペソア詩集』(思潮社) 雨が降って、朝がきたのに、まだ暗いような日曜日。布団に入ったまま、新聞をひきよせ、本を手繰り寄せ、もくもくと…

久しぶりの土曜日

休日。土曜に休むのは久しくなかった気がする。8時前までゆっくりと寝る。ラジオは録音。 何をするでもないが、実家へ。母の様子を見に行く。だいぶ、体力を回復していているようで、安心。散歩も、料理もいつもどおり、行えた。いつもどおりにすることが大…

大切に保管しておくこと

南御堂で落語会。誘われて聴きに行く。柳家喬太郎という人の噺ははじめて聴いたが、なかなか面白かった。それから春団治のお辞儀の綺麗さにびっくりした。腕とすっと添い、上半身が下半身にすべらかに張り付き、首と頭は全く揺るがず、起き上がると背筋がし…

未来は僕らの手の中?

早起きして、今日のお稽古の予習と宿題。宿題が出来なくて、提出日の朝に早起きしてやる癖は、30年経ってもなおってなかった。 夜は、昨日のシチューに使い切れなかった鶏肉を使って、すき焼き。奮発して、黒門市場で地鶏を買っておいたのだ。よく考えたら、…

嵐が丘

先々月試験を受けて、先月面接を受けた試験に、合格したらしい。昼休みに上司に別室に呼び出され通知を受けた。そうですか、と言うと、えっそれだけなん、と上司は拍子抜けしたようだったが、本当に、ああそうですか、としか思わなかったのだから仕方ない。…

靴下にくるまれて

本棚を整理していたら、須賀敦子全集(函入)がごそっと奥から出てきたので、久しぶりに須賀さんでも読もう、没後10年であるらしいし、という軽い気持ちで読みはじめたのだが、ずぼずぼとはまってしまって、そのまま本日(2009年1月4日)に至っている。重い…

おでんを煮る

初冬の寒さだ。例の、鼻先がつめたくしみる、寒さがやってきた。少し厚めの大きいマフラーをくるくると巻いていく。 残業、残業、残業。週明けすぐからご苦労さんなことだ。 母に商品券をもらったので、手始めに大丸のポールボキューズでパンを買って帰る。5…

とどのつまりは午後の紅茶

今日は、だいぶ寒い。今年も満足な秋がなかった。温暖化ですなあ、とタクシーの運転手が言ってた。何でもかんでも温暖化のせいにするのってどうなのよ、と思うけど、黙って外の景色を見る。京都駅に向かう朝の国道沿いの道は人影もまばらで、年を追うごとに…

雨は毛布のように

一日中、雨がしのつく日。仕方なく、地下鉄で出勤。この頃、どんな本を読んでいたんだろう。その記録は残っていないな、食べたものは細かく記録しているのだが、それ以外はよくわからない。 しかし、この日の昼休みは、心斎橋のマツバヤで、きつねとじうどん…

転ばぬ先の杖にすがる

朝のうち、少し雨。出勤時には止み、夕方にもう少し降る。その後は、終始くもり空。 インフルエンザの予防注射。気休めなんだろうが、会社で、「受けといたほうがいいんじゃないの」と言いたげな回覧が回ってきたので、受ける。久しぶりに体温を測った。36度…

言葉は届かない

11月というのに、いつまでも暖かい。今日もマフラーが邪魔だった。でも、巻物が好きなので、我慢して巻く。おしゃれには辛抱が必要なのよ、とは誰の言葉だったか、思い出せないが、その辺のオバハンでも言ってそうな気がする。 昼休み、サンマルクカフェで張…

これからがたいへん

19時まで残業。パソコンの前にはりついていたので、目がバシバシ。モニター画面にうつる文字の羅列が、目から潤いをうばっていく。目薬の減りが異常に早い。さしてもさしても、5分後にはもう乾いている。 夜は、明日の予習。というか、先週の復習。

光るアルミニウム

仕事。行き帰りとも歩く。 新しいレンジフードを買い、設置する。油と炎でべったり汚れた古いレンジフードは、レンジ台の四方をぐるりと囲む大きいものだったけれど、折り曲げてみると意外にやわらかく、どんどん小さくなって、最後はクルンと両の手に乗るほ…

グラシン紙を巻く

一日中、ずっと曇り。実家へ帰る前に、天満橋で、モレスキン2009年用の手帖を買う。今年は、ソフトカバータイプにしてみた。持ってみたら、軽そうだったので。 母は退院しては来たが、今回は副作用がかなり強く出ているようで、きつそうにしているので、掃除…

宴にようこそ

サントリーミュージアムに、『青春のロシアアヴァンギャルド展』を観に行った。 とにかくニコ・ピロスマニの絵が観たかった。会場に入ると、急ぎ足で、ピロスマニの絵を集めた部屋に向かう。 ピロスマニは、絵がへたくそだ。たぶん、ちゃんと絵画というもの…

日々は記録される

17時半に会社を出て、島尾伸三・潮田登久子トークショーを聞きに行く。トークショーの後、ギャラリーで潮田さんの『冷蔵庫』展を観る。 冷蔵庫の中を見ることは、その人がどんなものを食べているか見ることで、本棚を見ればその人がわかるとか言うけれど、冷…

手のひらのアイロン

終日、くもり。全く覚えていないが、手帖に「10月31日 くもり」と書いてあったので、そうなのだろう。母が退院した日であることは覚えている。それから、ラジオ深夜便にOKIが出演するというので、出演時間の1時まで必死の思いで起きていたのに、30分くらい聞…

錆びた鉄筋コンクリート

10月30日。はるかかなたに去って行ったような日だ。この書き方に無理があることは、とっくに自分でも気がついているが、まあ、気がすむまでやってみよう。いつか今日に追いつけるだろう。 思い出してみる。この日は、木曜日だから、お稽古に行ったはずだ。そ…

欲を減らすか、持ち物を増やすか

休日。いつもと同じ午前6時に起床し、掃除洗濯など家事をバタバタと片付ける。手や足を一度止めたら、そこで今日一日が弛んでしまうように思う。だから、リズムを保ちつつ、休まず体を動かし続ける。洗濯を干しながら、次の洗い物のことを、キッチンで洗い物…

忍耐と想像力

朝晩は、ピリッと寒くなった。わたしがいつも起きる時間である、午前6時の空気はかなり冷えている。鼻の頭を触ると、ひんやりと冷たい。一生寒くならないのでは、と思うほどの暑い夏であったが、やはり季節はまわってくるのだ。 通勤途中、歩きながら、病院…

さかさの月

10月27日。10月27日ってどんな日だ? 行き帰りとも徒歩。少し寒くなったので、大きめのストールをグルグルと首の周りに巻いていく。 仕事量がものすごい。詳しく書くとまずいので、「ものすごい」としか言えないが、とにかくものすごい。今の会社に勤めてか…

梅干し、ねぎ焼、つくね串

若干、二日酔い気味の朝。朝から昼下がりまで、シトシトと雨。ベランダから身を乗り出してのぞくと、東側に教会が見える。教会の屋根の十字架に、雨粒があたって方々に散っているのを眺める。午前11時になると、讃美歌が流れ、それにあわせての合唱するのが…

昼行燈

比較的穏やかな一日だったけれど、夕方から一気呵成という感じで畳み掛けられて、終業時には、ボロボロになった。突然の津波に襲われたようだった。たぶん、来週は、とてつもない一週間になるだろう。しかし、週明けのことなど考えるのはよそうと、この日の…